2013年6月30日日曜日

虫歯を「つくらない」「増やさない」「進行させない」ための基本③

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

最後に「進行させない」ための基本ですが、例えば顔や手足の軽いケガならばたいていは自然に治ってしまいます。

しかし、虫歯はよほど初期のものでない限り、歯には自己修復能力がないため自然には治りません。

しかも、放っておけば確実に悪くなっていきます。

それをくい止めるには、やはり歯医者さんの手を借り、治療を受けることが大切です。

痛まなくなると治療の途中で通院をやめてしまう人がいますが、これは絶対にやめるべきです。

せっかく守れるはずの歯を見殺しにすることになります。

進んでしまった虫歯のさらなる進行をはばむことができるのは、まず歯医者さん、そして歯医者さんの教えをきちんと守る自分です。

どちらか一方だけでは不可能だということを覚えておいてくだざいね!

2013年6月29日土曜日

虫歯を「つくらない」「増やさない」「進行させない」ための基本②

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

次に「増やさない」ための基本として、まず常に自分の歯をよく観察することを習慣にし初期の虫歯を見逃さないようにしましょう。

そして、虫歯に気が付いたらすぐに歯医者さんに診てもらいあわせて歯磨き指導も受けましょう。

さらに、治療がすんでも油断せず、定期的な検診を習慣にするといいでしょう。

一度歯痛に苦しんだ経験のある人なら、そのときの痛みを忘れないことです。 


また、子どもの歯並びが悪い場合は矯正治療をしたほうがいいかどうか、歯医者さんに相談することも必要です。

2013年6月28日金曜日

虫歯を「つくらない」「増やさない」「進行させない」ための基本①

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

虫歯を「つくらない」「増やさない」「進行させない」ための基本としての一番のポイントは口の中を清潔に保つことです。

それには「食べたら磨く」習慣をつけ、歯磨きが上手にできているかどうかを歯医者さんにチェックしてもらい正しい磨き方を身につけることが大切です。

また、歯にくっつきやすくプラークのもとにもなる甘いものやわらかいものを食べ過ぎないことも重要です。

逆に固いものや繊維質が豊富なものはしっかりと噛まなくてはならないため、顎や歯周組織を鍛え歯もこすられるので汚れがそれほどたまりません。

間食も、甘いお菓子より果物やナッツ類などを選ぶことがおすすめです。

2013年6月27日木曜日

上唇小帯付着異常

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

上唇小帯付着異常とは、上唇の中央から歯茎に伸びる筋のことです。

生後約3ヵ月頃に発生し、生後1歳未満までは歯の近くに近くに付着しています。

しかし、年齢を重ねるにつれ上顎が発育するため、その付着部位がだんだん上方に移動していきます。

ところが、その付着部位が上方に移動せず、しかも太い場合は、永久歯の真ん中が閉じることができずに離れた状態になることがあります。

また唇の動きが悪かったり、小帯が邪魔してブラッシングがしにくかったりします。

細ければ自然に切れることもありますし、成長とともに自然に治る場合もあります。

これが原因で永久歯の間が離れるような状態の場合は切除します。

レーザーを使っての処置だと短時間で終わり、縫うこともない場合が多いのでストレスが少なくてすみます。

2013年6月26日水曜日

レーザーを使用した治療

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

まだまだ本格的に普及していませんが、歯の治療でもレーザーを使用することがあります。 

種類によって得意分野が少し異なりますが、主に次のような効果が期待できます。

・殺菌効果
 瞬間的な高温が細菌なども一瞬で蒸発させるため、虫歯や歯周病菌などの細菌が原因でおこる病気に効果が期待できます。

・止血効果
 レーザーが組織を瞬時に蒸発させるため、歯肉を切っても出血が起こりにくく、止血と殺菌効果が同時に得られます。さらに術後の痛みが出にくいなどの特徴があります。

・麻酔効果
 レーザーを照射すると、麻酔をしなくても治療できる範囲が増えることがあります。ただし一般的な注射麻酔ほどの強い麻酔効果ではありません。

・歯の切削効果
 少しだけでもあれば歯を削るように穴をあけることができます。ただし、回転器具で削るよりもかなり時間がかかります。
 

2013年6月25日火曜日

「トシだから」はウソ

こんにちは、愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、タカタです。


 年をとれば歯は長年の使用によって少しはすり減ったり、歯ぐきも歯根のほうへ若干下がったりします。

これは老化現象ですから避けることができません。

しかし、多くの人が誤解しているようですが、むし歯と歯周病の原因に「不潔」はあっても「老化」の文字はないのです。

「トシだから」と諦めて口の中の手入れをおろそかにしている人は、間違った認識を変えましょう。

自分の歯があるかどうかで、年をとってからの生活には大きな差が出来ます。

自分の歯でしっかり噛める人に、ボケる人はあまりいません。

また、自分の歯が残っている人は、歯のない人に比べて生き方にも積極性があり、元気に生活していることが多いのです。


今からでも遅くはありません。残っている歯がたとえ1本だけでも守る価値があるのです。

「 今さら」などと言っている暇があるのなら、まずは歯ブラシをもって自分の歯と歯ぐきを守るための努力を始めましょう。

2013年6月24日月曜日

哺乳類の歯

こんにちは、愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、広報・受付担当トガワです。

「ヒト」は、動物の分類学上では「哺乳類」の仲間ですが、歯に切歯・犬歯・臼歯の三種類があることは、生物の進化の過程で哺乳類が獲得した大切な特徴の一つです。

というのも魚類や両性類、爬虫類の歯は、同じ形をしたものがたくさん並んでいるだけなのです。

つまり、 哺乳類になってはじめてそれぞれ違った働きをもつ三種類の歯に分化を遂げているのです。

切歯は包丁のように食べ物を切る歯
犬歯は食肉動物では狩の武器となる歯
臼歯は果物や草を臼のようにすりつぶす歯
とそれぞれ役割があるのです。

2013年6月22日土曜日

お江戸の歯磨き

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、タカタです。


「デートの前に歯を磨く」

これはなにも現代に始まったことではありません。

なんと、すでに江戸時代から、粋をよしとした人たちの間では、男女の逢瀬の前に口の中をきれいにすることは常識でした。


そんな江戸らしい商売だったのが「歯磨き売り」。

これは、朝早くから「おはよう、おはよう」と声をあげながら歯磨き粉を売り歩くというもの。

その頃の歯磨き粉は、磨き砂と呼ばれる、非常に細かな白砂を水で洗ったものに、龍脳や丁子といった薬物を混ぜて作られていました。

江戸中期には、歯を磨く道具といえば指先か木製の歯ブラシ(房楊枝という、柳などの枝の一端を房状にしたもの)
でしたが、江戸っ子達はみな好んで歯磨き粉を使い、歯を白くするのに熱心だったそうです。


歯を磨いて白くするのが粋とする人がいる一方で、お歯黒で黒く染めていたという人もいたのが江戸時代でした。


2013年6月21日金曜日

患者としての基本的マナー

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

どんな病気の治療をすいるときも医師と患者、つまり人間同志の間にスムーズなコミュニケーションが生まれるとよいのですが、そのためにはマナーが大切です。

歯科医との間に気持ちの良い信頼関係を築き上げ、満足できる治療を受けるためにも次のようなことに気をつけましょう。

●治療に出かける前には必ず歯を磨き、口の中を清潔にしておく。

●女性は口紅をとっておく。

●予約の時間は必ず守り、キャンセルする場合はできるだけ早く連絡する。

●きちんと説明を受け納得したら、信頼して治療を受ける。

●治療の際に指導されたことは守るように最善の努力を!!(歯の磨き方やその他の注意事項について)

このような、ほんとにちょっとしたことですがとても大切です。

2013年6月20日木曜日

歯科検診のススメ

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

一生自分の歯を守りたいという人にとにかくおすすめしたいのが定期的な歯科検診です。

日頃の予防はもちろん自分でも行えますが、暗くてせまい口の中のことなので自分で問題を見つけるにはやはり限界があります。

なので、歯科検診はいわばその仕上げをしてもらうチャンスです。

そして、これは確実な虫歯・歯周病予防につながります。

定期的に診てもらえば歯石をためてしまうこともありませんし、歯磨きがうまく行えているかのチェックもしてもらえ自分自身の意識も高まります。

小さな子どもに親が行う「仕上げ磨き」より、もっと精度の高い処置です。

たとえ定期健診で悪い部分が見つかったとしても、定期的に診てもらっておけばそれほど進行していない場合が多く、病気が早く見つかれば治療に時間がかからずにすみます。

口の中の健康をキープできて、無駄な出費も避けられる、歯科の定期健診はまさに一石二鳥なのです。

2013年6月19日水曜日

人間はなぜ歯を磨くのか?

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、タカタです。


アダムとイブが楽園から追放されて以来、人間は自然に背を向けて、文明に頼りながら暮らしてきました。

私たちは文明にどっぷりとつかった生活をしていますが、そこには思いがけない危険な落とし穴もあります。

例えば、文明病と呼ばれるもの。糖尿病や痛風、高血圧、化粧品での皮膚炎などはその代表でしょう。

そして、実は歯周病や虫歯も、りっぱな文明病なのです。


合計309頭の野生ザルと飼育されているサルの口の中を調査した結果、木の葉や木の実など、自然のものをそのまま食べている野生ザルの口は清潔で、歯周病もみられませんでした。

ところが長年飼育され、加工されたエサを食べているサルの歯の表面には、大量の歯垢や歯石がついていただけでなく、ひどい歯周病や虫歯も認められたのです。

最近は、ペットの犬が虫歯や歯周病にかかって困った、という話をよく耳にしますが、飼い主の愛玩の程度に比例して、病気の程度も重くなるようです。

人間も例外ではありません。やわらかすぎる加工食品も、甘いお菓子も、野生のサルのメニューにはないのです。

そこで欠かせないのがブラッシング。

「人間はなぜ歯を磨くのか?」といえば、文明によって食卓から減ってしまった食物繊維に変わって歯をこすり、歯肉をマッサージするためなのです。

文明生活をしながら野生ザルのような清潔な口を保つことは、健康のためにも欠かすことができないとても大切なことなのです。

2013年6月18日火曜日

完璧な歯磨きを目指そう!!

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

完璧な歯磨きを目指すには、まず鏡で自分の歯並びをじっくり観察することから始めましょう。

重なっている部分、隙間になっている部分、意識してみると磨きにくそうな場所が確認できるはずです。

次にいつものように歯磨きをしたあとで、できれば歯垢染め出し剤で汚れが落ちているかどうか確認してみましょう。

赤く染まるところがあればそれまでの歯磨きでは不十分だったということになり、磨き方を変えなければ汚れは蓄積される一方です。

そこで重要になってくるのが歯ブラシの当て方、動かし方です。

自分の歯に合わせた磨き方ですみずみまで磨くということはやってみると意外に難しいですが、ここできちんときれいに磨くことの気持ちよさを実感できればしめたものです。

歯医者さんまで足を運び、歯磨き指導を受けてみるのもよいでしょう。

1本の歯ブラシが、あなたの人生を左右するかもしれません!!

2013年6月17日月曜日

虫歯にはなりやすい時期がある

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

生えて間もなくの歯は乳歯も永久歯もやわらかく、エナメル質が唾液の働きをうけて強く固いものになるには何年もかかることもあり虫歯に対する抵抗力もあまりありません。

つまり、乳歯も永久歯も生えて間もないうちが最も虫歯の餌食になりやすく、生えたての歯にできた虫歯は進行も早いのです。

とくに、乳歯ではエナメル質の厚さが永久歯の半分ぐらいしかないうえに歯全体も小さいので、半年もしないうちに大きな穴があいてしまいます。

乳歯は時期がくれば永久歯に押し出されるかたちで生えかわりますが、このとき乳歯は永久歯を正しい位置に導く大事な役割を担っています。

小さな子どもが激痛に苦しむのも痛ましいことですが、虫歯のために歯冠が崩壊したり、自然なリズムのより早く乳歯が失われると、永久歯は自分の進むべき方向が分からず歯並びが悪くなってしまうことが多いのです。

2013年6月16日日曜日

虫歯や歯周病がこんな病気の引き金に

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、タカタです。


虫歯や歯周病を治療せずに放っておくと、細菌が唾液や血液をとおして体内にまきちらされます。

その結果、病気を引き起こすことがあるという事実をご存知ですか?


ざっとあげてみても心臓、肺、腎臓、肝臓などの内臓疾患、蓄膿症、神経痛やリウマチとさまざま。

細菌が脳まで達して脳炎を起こすこともあります。


どれも油断できない病気ですが、とくに恐ろしいのは細菌性心内膜症という病気。

これは、抜歯をしたときなどにも起こることのある心臓病の一種で、心臓をはじめとする循環器系に障害のある人がこの病気にかかれば死に至ることもあります。

もちろんそうでない人にとっても危険であることに変わりはありません。


たかが虫歯や歯周病と侮っているうちに、別の病魔が手ぐすねを引いているかもしれないのです。

細菌に天下を取られないよう、くれぐれも口の中は清潔に保ちたいものです。

2013年6月15日土曜日

こんな生活習慣は危険

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、タカタです。


あなたは、日に何度、歯を汚していますか?

三度の食事だけ?それとも暇があれば間食で口をもぐもぐ動かしたり、ガム(普通はその60~70%が砂糖) を噛んだりしているのでしょうか?

どんなかたちであれ、物を食べるということは、そのまま歯を汚すことにつながっています。

つまり、食事のたびに掃除しなければ、口の中の細菌に歯を溶かす酸をつくる格好のチャンスを与えてしまうことになるのです。

これを踏まえて考えてみると、食べてすぐに磨けない状態が続くことが、歯にとっていかに危険なことかわかると思います。


最近は、食事の後に歯を磨くという習慣もだいぶ定着しているようで、お昼の後の化粧室で歯を磨くOLの姿も当たり前のこととなりました。

しかし、「間食の後」となれば話は別。

アイスクリームやケーキを食べるたびにいちいち歯を磨くという人はそう多くないはずです。

つまり、いくら三度の食事の後で歯を磨いたとしても、間食で歯を汚していたのでは全く意味がありません。

だらだらと終始何かを食べていることは、歯にとってとても危険なことなのです。


そうはいっても、ほどよい間食は心を和ませてくれるもの。

要は口の中を汚しっぱなしにしなければいいのです。

食べたら磨く、それが無理ならせめてお茶か水を飲んで口の中に糖分が残らないような工夫をしましょう。

2013年6月14日金曜日

歯と歯ぐきは運命共同体!!

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

歯周病がどんどん進めば、歯周ポケットは深くなり歯と歯肉の間に隙間ができます。

こうなると、歯周組織が健康なときはピッタリと固定されていた歯はグラグラと動くようになり、最終的には自然に抜けてしまうか抜いてしまう必要が生じたりします。

つまり、歯周病を放っておけば行き着く先は「歯なし」です。

口の中が不潔だとプラークができる→プラークは虫歯と歯周病の原因になる→プラークは歯石もつくる→
歯石は歯周病を悪化させる→歯槽骨が壊れる→歯が抜ける(抜かれる)

このように、歯周病に関しては歯と歯ぐきはまさに運命共同体です。

永久歯をほんとうに永久に残すためには、歯周組織の健康は必要不可欠なのです。

2013年6月13日木曜日

離乳期の「甘いもの」はアブナイ!!

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

赤ちゃんがなんでも口に入れたがる離乳期は、将来の嗜好を左右する非常に重要な時期です。

したがって、虫歯の敵である甘いものを与えるにあたっては、よくよく注意が必要です。

甘いものは歯によくないばかりか、食欲をなくしたり肥満の原因になったりします。

しかも、一度味をしめてしまうとたくさん欲しがってしまいがちで、ねだるようになってしまうと大変です。

もしも甘いものを与えるなら、食事の最後にデザートのような形で与えるなどそれなりの工夫をしましょう。

一番いけないのはダラダラ食べであり、乳児期に限らず虫歯の原因となり生えたばかりの乳歯はひとだまりもなく溶かされてしまうので、甘いジュースや乳酸飲料を哺乳びんに入れて与えたりすることはやめましょう。

2013年6月12日水曜日

ブリッジ

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。


ブリッジとは、英語で「橋」のことですが歯科では「矯義歯」あるいは「架工義歯」のことを指します。

1~数本の歯が抜けた(抜いた)とき、抜けた部分の両隣の歯を支えにして取り付ける橋のような義歯です。

治療後は一見人工の歯とは分からない自然な外観と、自分の歯とほとんど変わらない噛みごたえが得られますが、抜けている歯があまり多いと支えとなる歯に負担がかかりすぎるため、口の中の状態によってはブリッジを用いるのが無理な場合もあります。

最近ではあまり歯を削らずに済む「接着ブリッジ」というものも開発されましたが、まだほとんど普及されていないので、関心があるなら歯医者さんに尋ねてみるといいでしょう。

2013年6月11日火曜日

虫歯のできやすい場所

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、タカタです。


虫歯ができやすいのは、汚れやすく磨きにくいところ。

そのような場所は専門的には「好発部位」とよばれます。

好発部位を知り、意識して汚れを残さないようにすることは虫歯予防に非常に効果的です。


○大臼歯(奥歯)の噛み合わさる面

凹凸のくぼみに汚れがたまりやすいです。

歯ブラシの毛先をあてて、前後にこすりましょう。


○歯と歯が隣り合っている部分

とくに、歯並びが悪く重なり合っていたりすると歯ブラシが全く届かない場合があり、虫歯の危険度は増します。

デンタルフロスの利用が効果的です。


○歯と歯ぐきの境目

ここにたまる汚れは、虫歯だけでなく歯周病の大きな原因にもなります。

正しい磨き方で確実に汚れを取り除きたい場所です。

2013年6月10日月曜日

舌の病気について④

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

前回の続きで舌の病気について紹介します。
 
⑩粘液のう胞・ガマ腫
組織内に唾液がたまり、粘膜に膨らみをつくったもの
症状:痛みはない
対処:外科的切除
できやすい場所:上下の唇、頬粘膜、軟膏蓋、舌背後方部、舌下面、下顎大臼歯後方部

⑪舌癌
舌の上皮組織から発生した悪性腫瘍
症状:周囲組織よりも硬い腫瘍が舌縁や舌下面にできる
対処法:放射線治療法、外科的切除、薬物療法
考えられる他の病気:転移

舌の病気だけでも、このように多くの種類があります。

東洋医学の世界では、舌はその人の体質や内臓の状態を映し出す「鏡」であると考えられており、舌の状態を見ることでその人の体質や状態を知る手段の一つとされています。

今までに挙げた症状で少しでも気になることがあれば、一度病院で診てもらうことをオススメします。

2013年6月9日日曜日

舌の病気について③

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

前回の続きで舌の病気について紹介します。

⑦扁平たいせん
白色の線状、レース状、網目状の角化病変
症状:痛み、ざらざらした粗造感
対処法:副賢皮質ステロイド軟膏の塗布
考えられる他の病気:前癌状態

⑧口腔ガンジタ症
カンジダ菌によって引き起こされる真菌症
症状:多くは白い病変か赤い病変
対処法:うがい薬、薬物療法、抗真菌薬(フローリドゲル・ファンギソンシロップ)
考えられる他の病気:悪性腫瘍、血液疾患、免疫不全症、結核、糖尿病

⑨地図状舌
舌背部に見られる萎縮性の変化
症状:地図のようなまだら模様ができる
対処法:うがい薬で洗口
考えられる他の病気:心身症、アレルギー、神経性食道狭窄症、過敏性大腸炎

2013年6月8日土曜日

舌の病気について②

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

前回の続きで舌の病気について紹介します。

④舌炎
舌に起こる炎症。
症状:舌の粘膜が広範囲に赤く腫れ、痛みが起こる
対処法:うがい、副賢皮質ステロイド軟膏の塗布
考えられる他の病気:感染症、ビタミン欠乏、貧血、消化管疾患

⑤白板症
頬粘が肥厚して、白色(白班)になったもの
症状:痛みはない
対処法:長期の経過観察、病変を切除
考えられる他の病気:長期に経過すると4~8%程度に悪性化がみられる

⑥黒毛舌
舌背部の苔状の付着物が黒くなっている状態
症状:舌が黒くなる以外、特に症状が見られない
対処法:抗生物質などを服用している場合は使用を中止、イソジンによるうがい、口腔清掃
考えられる他の病気:菌交代現象、体力低下

2013年6月7日金曜日

虫歯をつくる要因

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、タカタです。


虫歯は、細菌の作る酸によって歯の表面のエナメル質が溶かされるところから始まる歯の病気。

この病気には人間の自然治癒能力がほとんどはたらきません。

つまり、放っておいたら絶対に治らないばかりか、確実に悪くなるのです。



では一体、人間の体の中で最も固い組織であるエナメル質をも溶かしてしまう酸はどのようにして口の中に発生し、虫歯を作るのでしょう。

それを解明したのがカイスという人。カイスは、虫歯は次のような3つの要因がそろったところで時間が経過するとできる、と説いています。

まずは「歯」。そして「歯についた食べカス」と「口の中に住んでいる細菌」。

ちなみに3つの要因のうち、どれかひとつでも欠けていれば虫歯にはならずにすみます。

しかし、残念ながらたいていの人の口の中はこの3つの要因が満たされています。

歯があって食事をしないという人はいないでしょうし、口の中が無菌状態という人間もいません。

ですから、虫歯にならないためになんとか自分で無くせる要因は「歯についた食べカス」たったひとつだけ、ということになります。

歯医者さんや歯科衛生士さんが、しつこく歯みがきをすすめる理由はここにあるのです。

2013年6月6日木曜日

舌の病気について①

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

 舌の大きな役割は味覚を感じることです。

その他、舌は食べたり話したりする時や食べ物の消化を助けるなど重要な役割があります。

舌の病気をいくつか紹介します。

①舌の口内炎
粘膜に起こる炎症
症状:痛み、しみ
対処法:レーザー治療、塗り薬(デキサルチン軟膏)
考えられる他の症状:舌癌(初期)

②舌痛症
外見に変化はないが、心理的要因が原因で舌に痛みが出ている状態
症状:舌の先端や舌の縁がひりひりするように痛む
対処法:丁寧なブラッシング、生活習慣の改善、抗うつ薬を中心とした薬物療法
考えられる他の症状:金属アレルギー

③口腔乾燥症
唾液の分泌量が低下し、口腔内が乾いている状態
症状:口腔内の乾燥、舌の痛みやひび割れ
対処法:保湿剤の塗布、うがい薬でうがい
考えられる他の症状:糖尿病、尿崩症、慢性関節リウマチ、シェーグレン症候群

2013年6月5日水曜日

シーラント

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

奥歯の溝は、歯ブラシが届かないほど深い場合があり、放置すると虫歯になる危険性があります。

そのような場合にシーラントはとても有効ですが、シーラントの端が欠けることもあり、欠けたまま放置した場合は虫歯の危険性が高まります。

なので、溝が深いためシーラントが望ましいと判断された場合はシーラント処置を受け、その後定期検診を受けましょう。

シーラントをしたからといって虫歯にならなくなったわけではないので、その上からしっかり磨いてください。

また個人個人の虫歯のなりやすさによっても、シーラントの必要性は左右されます。

2013年6月4日火曜日

「歯ざわり」を楽しむ

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、タカタです。


シャキシャキ、カリカリ、ポリポリ、ガリガリ・・・物を食べる音を表す言葉のなんと多いことでしょう。

こんな音が出るときに感じるのが「歯ざわり」です。

 歯ざわりが「いい」とか「悪い」とかいいますが、実は、これらを感じられるのは歯根膜のおかげです。

歯根膜はわずかな圧迫でも敏感に感じ取るセンサーを持っており、なんと0.02~0.03mmの厚さの違いを感じ取ります。

歯と歯の間に食物の細い線維や髪の毛などがはさまると気になってしかたがないのも、この高感度センサーがあるからなのです。

これほど敏感な機能が、虫歯や歯周病によって失われたらどれほどの損失であるか、簡単に想像がつくはずです。

いつまでも「歯ざわり」を楽しみながら食事をしたいと思いませんか?

2013年6月3日月曜日

6歳臼歯

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

永久歯の中で一番最初に生える第一大臼歯を「6歳臼歯」といいますが、その名の通り6歳ぐらいから生えてくる歯です。

ところが、6歳ぐらいといえば甘いものへの関心も高まる時期で歯を汚しやすいうえ、奥なので磨きにくいということもありとても虫歯になりやすいのです。

そのうえ、歯は相手同士が噛みあって働いていれば汚れもつきにくいのですが、6歳臼歯は上下が同時に生えないため、完全に生えきらないうちに虫歯になってしまうこともあります。

しかし、6歳臼歯は後々の噛み合わせを決定したりするとりわけ重要な歯です。

保護者の方は、子どもの間食はもちろん食後や寝る前のブラッシングにくれぐれも用心し、生えたての歯は、とにかく心して守り育ててあげましょう。

2013年6月2日日曜日

義歯安定剤

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

義歯安定剤を必要とするということは、その義歯がピッタリ合っていないということです。

そうした場合、まずしなくてはならないのは歯医者さんへの相談です。

それをせずに合わない義歯を安定剤でごまかして使い続けると、顎の調子が悪くなったり、噛み合わせの位置がずれてくるといったトラブルが生じがちです。

また、粘膜が常に薬剤にさらされる状態というのも好ましくありません。

義歯安定剤は、あくまでも一時的な応急処置の手段と考え、素人判断で常用するようなことは避けるべきです。

まじてや自分で勝手に義歯を削ったりということは危険なので絶対にやめましょう。

2013年6月1日土曜日

自臭症って?

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

一度他人から「口臭があるよ」と言われたことがある人に多いようですが、口の中が清潔で、
体にはこれといって 悪いところはないのに、「自分の口が臭っているのではないか」と気にしてしまっている人がいます。

そのため他人とコミュニケーションするのがおっくうになってしまい、自分の殻に閉じこもってしまうこともあるようです。

これが自臭症とよばれる心因性の病気で、一種のノイローゼで自己嫌悪を起こしがちです。

思春期に見られることが多く、神経内科などの受診が望ましいといえます。

どうしても口臭が気になって仕方がないのであれば、まずは家族や身近で信頼できる人にチェックしてもらうとよいでしょう。

また、最近の大きな病院の口腔外科には「口臭」を専門に診てくれるところもあるので診察してもらえば安心です。

いずれにしても、たった一人で悩まないことが大切です。

「トシだから」はウソ

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

歳をとれば歯は長年の使用によって少しはすり減りますし、歯ぐきも歯根の方へ若干下がったりします。

これは老化現象なので避けることができませんが、虫歯と歯周病の原因に「不潔」 はあっても
「老化」の文字はないのです。

「トシだから」と諦めて口の中の手入れをおろそかにしている人は、間違った認識を変えましょう。

自分の歯があるかどうかで、歳をとってからの生活には大きな差ができます。

自分の歯でしっかり噛める人に、ボケる人はあまりいません。

また、自分の歯が残っている人は歯のない人に比べて生き方にも積極性があり、
元気に生活していることが多いのです。

残っている歯が1本だけでも守る価値があるので、今からでは遅い…ということはありません。

「今さら」などといっている暇があるのなら、まずは歯ブラシをもって自分の歯と歯ぐきを守るための努力を始めましょう。