2013年6月22日土曜日

お江戸の歯磨き

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、タカタです。


「デートの前に歯を磨く」

これはなにも現代に始まったことではありません。

なんと、すでに江戸時代から、粋をよしとした人たちの間では、男女の逢瀬の前に口の中をきれいにすることは常識でした。


そんな江戸らしい商売だったのが「歯磨き売り」。

これは、朝早くから「おはよう、おはよう」と声をあげながら歯磨き粉を売り歩くというもの。

その頃の歯磨き粉は、磨き砂と呼ばれる、非常に細かな白砂を水で洗ったものに、龍脳や丁子といった薬物を混ぜて作られていました。

江戸中期には、歯を磨く道具といえば指先か木製の歯ブラシ(房楊枝という、柳などの枝の一端を房状にしたもの)
でしたが、江戸っ子達はみな好んで歯磨き粉を使い、歯を白くするのに熱心だったそうです。


歯を磨いて白くするのが粋とする人がいる一方で、お歯黒で黒く染めていたという人もいたのが江戸時代でした。


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