2013年6月19日水曜日

人間はなぜ歯を磨くのか?

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、タカタです。


アダムとイブが楽園から追放されて以来、人間は自然に背を向けて、文明に頼りながら暮らしてきました。

私たちは文明にどっぷりとつかった生活をしていますが、そこには思いがけない危険な落とし穴もあります。

例えば、文明病と呼ばれるもの。糖尿病や痛風、高血圧、化粧品での皮膚炎などはその代表でしょう。

そして、実は歯周病や虫歯も、りっぱな文明病なのです。


合計309頭の野生ザルと飼育されているサルの口の中を調査した結果、木の葉や木の実など、自然のものをそのまま食べている野生ザルの口は清潔で、歯周病もみられませんでした。

ところが長年飼育され、加工されたエサを食べているサルの歯の表面には、大量の歯垢や歯石がついていただけでなく、ひどい歯周病や虫歯も認められたのです。

最近は、ペットの犬が虫歯や歯周病にかかって困った、という話をよく耳にしますが、飼い主の愛玩の程度に比例して、病気の程度も重くなるようです。

人間も例外ではありません。やわらかすぎる加工食品も、甘いお菓子も、野生のサルのメニューにはないのです。

そこで欠かせないのがブラッシング。

「人間はなぜ歯を磨くのか?」といえば、文明によって食卓から減ってしまった食物繊維に変わって歯をこすり、歯肉をマッサージするためなのです。

文明生活をしながら野生ザルのような清潔な口を保つことは、健康のためにも欠かすことができないとても大切なことなのです。

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