こんにちは、 愛媛県松山市余戸伊藤歯科医院、タカタです。
人類が進化してきた様子を見ると、体型もそうですが、顎の形がずいぶん変わってきていることに驚きます。
現代人と比べ、大昔の人の顎は、厚さといい幅といい、とにかく頑丈そうです。
その秘密は、食物にあります。
火を使って料理することのなかった時代、人類は何でも固いまま食べなくてはなりませんでした。
もちろん肉も生のまま。
現代人と違って、犬歯の活躍の場もたくさんあったに違いありません。
そのため、歯も顎も強く鍛えられたのです。
お菓子のような甘いものもありませんでしたから、おそらく口の中は相当きれいだってのではないでしょうか。
文明を知らなかった古代人が、洋の東西を問わずむし歯や歯周病と無縁で暮らしてきたことは、考古学的にも立証されています。
それに対し、現代人の食事は、火を通してやわらかくしてあり、一生懸命噛む必要がありません。
最近、顎が小さく、そのために歯並びが悪くなっている子どもが増えているのも、やわらかい食物が多く、しっかり噛む機会が少なくなってきているためだといわれています。
しかも、周りにはお菓子のように甘くて歯にくっつきやすいものがあふれています。
まったく、現代は歯にはツライ時代です。
とはいえ、きゃしゃでもろい顎でも、よく噛むことによって少しずつ強く丈夫に変えていくことは可能です。
古代人のように、とまではいわないまでも、一生噛み続けるために、やはりしっかりとした丈夫な顎を持ちたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿