2013年7月1日月曜日

歯周病はひそかに進む

こんにちは、 愛媛県松山市余土伊藤歯科医院、トヨタです。

歯周病とは歯周組織に起こる病気でかつては歯槽膿漏と呼ばれていましたが、この病気は糖尿病や高血圧といった成人病と同じようにサイレント・ディズィーズ(足音を忍ばせて静かに進む病気の意)といわれ、痛みもなく知らず知らずのうちに進んでいきます。

歯周病が進行する段階は、次のように分けられます。

①初期
歯肉の縁の部分が、ごく軽い炎症を起こします。歯と歯肉の間に、まだ歯周ポケットは認められません。
この段階ならきちんとした手入れにより完璧に治ります。

②早期
歯肉縁にあきらかな発赤や腫れをともなった炎症(歯肉炎)が起こり、歯周ポケットも形成され始めます。
たまに出血しますが、痛みなどはありません。まだ手入れ次第では進行をくい止められます。

③確立期
炎症がさらに広がり、完全に歯周ポケットができます。病気の進行はくい止められますが、もう「簡単」というわけにはいきません。

④発展期
病変が歯肉からさらに歯根・歯槽骨まで破壊し始めます。歯周ポケットが深くなり膿が出て口臭もひどくなります。それでも歯科医との二人三脚があれば回復は可能です。ただし、かなりの根気が必要です。

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